あなたの写真は笑ってますか?

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笑顔の人は、「幸せで魅力のある人」ってイメージがありますよね。

実際、幸福感を感じているときに人は笑顔になることが多いです。

「この笑顔が、幸福感に影響を及ぼすのではないか?」という研究があります。

人は笑顔で幸福になるか?

アメリカにはyearbookという1年ごと卒業アルバムのようなものを作る文化があります。

この文化を使って、高校生のyearbookが笑顔だったかどうかと将来の幸福度の関係を調べた研究があります。HarkerとKeltnerさんが2001年に発表した研究です。

この研究の結論から言いますと、笑顔だった生徒ほど、27歳、43歳、52歳の時点での人生と結婚生活の満足度が高くなるという結果が出ました。

実に30年以上の継続的な効果があったのです。

どんな笑顔がいい?

どんな笑顔が良いかといいますと、本物の笑顔と言われる、デュシェンヌ(Duchene)スマイルが良いそうです。

まあ、心から笑えるなら、笑顔の形なんか気にせずに、素直に笑ったらいいとおもいます。

私は友人とおしゃべりをして笑うときは人の2-3倍のテンションで笑います。

そのおかげか、嫁さんには目尻のシワをよく心配されます。

どうせシワだらけになるなら、目尻からシワを付けたいですね。

今回の研究について感じたこと

今回の実験結果では、高校生の卒業アルバムからその後の人生や結婚生活の満足感を予測できたという結果でした。

日本にも「笑う門には福来たる」という言葉がありますが、笑顔になる⇛幸せな未来が来ると言えるかはわかりません。もともと、よく笑う性格の持ち主ほど幸福な人生になるのかもしれません。

まぁでも、写真に写るときくらい笑顔になりませんか?

そのほうが未来の自分も、「いい時間を過ごしたな」って思えると思います。

笑顔に関する注意点

ただ、注意していただきたいのは、
・気分が落ち込んだときに無理やり笑顔になると、より気分が落ち込むこと
・赤子の笑顔は「幸せ」と「苦しい」の両方の意味がある
ということです。

泣きたいときは思いっきり泣いちゃいましょう!
笑うときは大きく笑っちゃいましょう!

今回はこのへんで。

ではでは。

付録

ここからはかなり詳しい話を付録としてつけます。

しっかりデータを見たい人用に、論文のデータも一部載せておきますね。

引用:Harker, L., & Keltner, D. (2001)., Journal of Personality and Social Psychology, 80(1), 112–124.

これは相関関係という統計学の評価方法を使って、yearbookの笑顔とネガティブな感情(Negative emotionality)とポジティブな感情(Positive emotionality)の関係を表した表になっています。

数値の意味するところはおおよそ以下のような感じです。
0 :全く関係ない
1 :明らかな関係がある。(片方が高いと、もう片方も高くなる)
-1:明らかな関係がある。(片方が高いと、もう片方は低くなる)

この表によるとyearbookの笑顔が多い人ほど、ネガティブな感情(Negative emotionality)が低くなるそうです。

yearbookの影響は、ポジティブな感情(Positive emotionality)は対して大きくなさそうです。

「笑う門には福来たる」というより「笑う門には鬼は来ない」って感じですね!