ポジティブな感情が成功を呼び寄せる!?

ポジティブな感情が成功を呼び寄せる!?

はじめに

こんにちは、エッセーです。

成功している人って幸せな人のイメージがありませんか?

頑張って努力して、いろんな困難を乗り切って、成果を上げてハッピーエンド。

そんなイメージがありますよね?

この関係が、もしかしたら逆であることを、フレドリクソンの拡散-形成理論は示しています。

つまり、「幸せだから成功する」のです。

拡散-形成理論とは?

拡散-形成理論では、喜び、興味、満足、そして愛などのポジティブな感情を感じることで、以下の良い影響が出ることを述べています。

  • 取りたい行動や判断の視野が広がる
  • レジリエンス(ストレスに対処する力)が上がる。

本当なのかと疑われる方もおられるかと思いますが、いずれも実験によって確認されています。

この視野が広がることでより良い決断ができるようになり、レジリエンスが高まることで、困難にくじけずに成果を出すことができるようになると考えることができます。

今回は、判断の視野が広がることについて書いていきます。

ポジティブな感情で視野が広がる?

ポジティブな感情によって判断の視野が広がったという実験について紹介していきますね。

まず、被験者には感情(喜びや怒り)を誘発させる動画を見てもらいます。その後で、被験者にはその登場人物の立場に立ってどのような行動をとるかを考えてもらいます。

解答用紙には20個の欄が書かれています。

映像によって起こされる感情は

  • 喜び(Joy)
  • 満足(Content)
  • 無し(Neutral)
  • 恐怖(Fear)
  • 怒り(Anger)

の5つです。

映像を見せられたあと、被験者がどれだけ多くの行動を書き出せたかの数(Number of item listed)を調べた結果が以下の図です。

横軸は思いついた行動の数で、それぞれの感情を誘起する映像を見せられた被験者ごとの結果が比較されています。

引用: Fredrickson BL. The broaden-and-build theory of positive emotions. Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci. 2004;359(1449):1367-1378.

結果から感情の影響が一目瞭然ですね。

ポジティブな感情は、より多くの行動を見つけることができることがわかります。

さらに、ネガティブな感情は視野狭窄に陥ることがわかります。

他人に感情移入しただけでこの結果なので、自分の感情となると、もっと大きくなるかもしれませんね?

拡散-形成理論について感じたこと

人は怒っていたり、焦っていたりするとどうしても視野が狭くなってしまうかと思います。

こういった人間にとっての「あるある」をきちんと科学的に検証することはとても大事だと思います。

そのおかげで、他のことにその理論を使うことができます。

例えば、人生にとって大きな決断をするや事業のアイデア出しをするときなど、視野をもっと広げたい場合は、喜びや満足の感情を感じれるような体験をすれば良いことがわかります。

のんびりとハイキングをしたり、中のいい友達と馬鹿騒ぎをしたり、大好きな趣味に没頭したりと、やり方は人それぞれですが、きっといい結果が出るのではないかと思います。

コロナで不安が大きくなってしまっている方もおられるかと思いますが、明るくいってみませんか?

(無理に明るくしろとは言いません。あくまで、ポジティブな感情を感じれるようにしましょうということです。)

そのほうが、きっと明るい未来を選べるようになります!

よりよい人生のためにも、この理論を生かしてみてください!

今回はこのへんで。
ではでは。

まとめ

  • ポジティブな感情で視野が広がる
  • ネガティブな感情で視野が狭まる
  • 他人や映像への感情移入でも影響が出る