「人生を通してやりたいこと」は決めないほうがいい?
- 2020.11.14
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はじめに
こんにちは。
エッセーです。
突然ですが、私は時々死ぬ夢を見ます。
何の変哲もない、事故的な死に方をすることもありますし、「ああ、今日が終われば死ぬんだなぁ」と確信を持って生きて、いつもどおりの一日を過ごして、布団について寝るのと同時に死ぬ、みたいな夢も見たことがあります。
そんな、死ぬ夢を見た後に考えるのが、「自分の人生は一体何なのだろうか」と言うことです。
そして同時に、「私には人生のテーマがあって、それを達成しなければいけない」みたいな強迫観念に駆られます。
私には、死ぬときに心置きなく死ぬために、「何かを自分の人生として達成したい」という願望があるのだと思います。
しかし、「そんなものはいらない!」と言う考え方が、八木 仁平著『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド』に書かれていましたので、紹介したいと思います。
本書の紹介
まず簡単に本書の紹介をします。
この本は、自分の本当にやりたいことを
・大事なこと
・得意なこと
・好きなこと
をもとに考える方法を広めている方です。それぞれについて考えるべきポイントの説明と、具体的な質問もあります。
「人生を通してやりたいこと」は決めないほうがいい?
「大事なこと」は、言うまでもないですが、自分自身にとって大事なことです。著者は、この「大事なこと」を決める際にやってはいけないこととして、「人生を通してやりたいこと」を考えることを上げています。
その理由は単純です。冷静に考えれば現在30前後の私はあと70年ほど生きることになります。その間に時代や情勢は大きく変わるはずなので、「人生のやりたいこと」を一生続けることが、ほぼほぼ不可能なためです。
では、どのようなものを「大事なもの」として考えればいいのでしょうか。著者は、「自分はこう生きたい!」といった自身の価値観を考えることを勧めています。その価値観を指針として、その時その時で自分にとって大事なことを選ぶことが大事とのことです。
私はこのことを読んで、「人生にもしテーマがあるとするなら、それはきっと今回で言うところの「自身の価値観」なのだ」と思いました。達成するしないといったものではなく、どのように生きるかというものなのだと思いました。フランクルの態度価値のようなものですね。
その「自身の価値観」をもとに、その時その時の目標を決定し、行動を選択していくことが、きっと後悔のない死に方につながるのかな。
そんなことをこの本を読んで感じました。
おわりに
冒頭から暗かったかもしれませんが、いかがだったでしょうか。
「今日が終われば死ぬんだな」と思って生きる夢を見た数日後、私はふと
「〇〇年たったら死ぬんだな」という夢を生きているのが、今の生きている自分の人生なんだな
と思いました。
自分がこの夢を過ごしていく方向性について、考えてみたいと思います。
今回はこの辺で。
ではでは。
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