科学的に超効果的な「振り返り」の方法-“やりっぱなし”を脱し、成長する方法-

科学的に超効果的な「振り返り」の方法-“やりっぱなし”を脱し、成長する方法-

はじめに

こんにちは!
エッセーです。

 成長のためには、行動を起こすことが大事とは聞きます。私も、何かしら行動を起こせば、得られるものはあるので、何もしないよりは確かに成長につながると思います。

 さて、この成長のための行動ですが、やりっぱなしになっていませんか?
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どれも行動ですが、目標に向かって勧めている実感や、成長している手応えはありますか?

 何かを得るためには行動は必要ですが、その行動の効果を何倍にも高め、さらに将来の成長の効率をどんどん高められる方法があります。それが、「振り返り」です。

 今回のブログでは、その振り返りの方法について、永谷 研一著『科学的にラクして達成する技術』を参考に紹介したいと思います。

行動による成長速度を向上させる「振り返り」とは?

 振り返りと言っても、ただの出来事を日記にしたり、週報を書いても、対して効果がありません。有効な振り返りが何かを、1万5000人のデータをもとに調べた結果、著者は”深い振り返り”が大切だと述べています。深い振り返りとは、行動の結果だけではなく、その結果の”質”を問う振り返りです。

 結果の”質”を問うためには、偏った見方をしてはいけません。そのため、まず自分自身が、客観的に状況を見れるようになる必要があります。つまり、深い振り返りには、心の準備が必要ということです。

深い振り返りに必要な、心の準備

 学校にしろ、職場にしろ、我々はよく競争し、他者との比較をしてしまいますよね。そのたびに「自分はここができていない」「自分はまだまだダメだ」と思ってしまいます。このような思いがあると、どうしてもふさぎ込んだ狭い見方しかできなくなってしまいます。ですので、そんな比較は止めましょう。メリットがないです。そもそもオールマイトな人間を目指してないですし、できないことがあるのは自然なことです。

 ふさぎ込んだ考えをしないためにも、「できたこと」に注目しましょう。あくまでも客観的な事実に注目することが大事なので、「自分はやればできる」みたいな想像のものは考えなくていいです。客観的な事実とは「”今週”の仕事は辛かったけど、頑張った結果、”契約が取れた!”」の””で囲った部分です。

 事実は否定の仕様がありません。契約をきちんと取ったのです。そのことを自身できちんと認めることが、自己肯定感を大きくしてくれます。今回の例ほど大きなことでなく、小さなことでも「できたこと」を見つけてください。
 次に、「できたこと」を見つけたら、いちいち他人との比較をしないようにしましょう。他人との比較は基準で結果が変わるので、事実にはならないです。「できたことはあるけど、大したことじゃない」という評価をしてしまっても、それはただの評価であって、事実ではないです。事実の「できたこと」を見ることが大事です

 このようにして、自分自身を「できたこと」の事実をもとに見つめることで、自己肯定感が出ます。その結果、ふさぎ込んでいた物の見方から脱出し、より広い視点で自分や周りの行動や状況などを見て、客観的に振り返ることができるようになります。

深い振り返りをするための4段階

 ではいよいよ、振り返りの内容に移ります。

著者が言うには、深い振り返りでは、以下の4つを考えることが大事です。

①詳細な事実
 できたことの分析です。いつ、どこで、どのように、誰に、何をしてどうなった(Result)のか(4W1H+1R)を考えます。

②原因の分析
 詳細な事実が、なぜ起こったのかの根本原因を考えます。少なくとも2回は「なぜ」を繰り返しましょう。また、発展させて、「この行動の目的は何だったか?」「そもそも目的達成のためにはこの方法でいいのか?」を考えると行動がさらに改善され、振り返りの効果が高くなります。

③本音の感情
 原因の分析まですると、今後の方針が見えます。この方針への感情を考えます。
 「まだ改善点が多くて不安だが、乗り越えたときは成長できているからワクワクする!」など。
 ポジティブな言葉だと自己肯定感は上がるが、大事なのはあくまで本音です。ネガティブな感情でも、誰かへの相談や、懸念材料の解決など、次の行動につながるので全然OKです。

④次なる行動
 翌日、または翌週に確実にできる具体的な行動を、いつやるのかと一緒に決める。実際にできたかどうか判断できるものが特に良いです。

 以上の4要素を考えることで、客観的に振り返り、今後の行動をどんどん良くしていくことができます。

 やりっぱなしで振り返りをしていないと、「そもそもなんでこんなことをしていたっけ?」と考えてしまったり、「毎日同じことの繰り返し」と改善や進歩を感じない状況になったりします。

 せっかく起こしている行動を無駄にせずに、目標に向かって、日々進んでいることや、明日どう進むのかを考えては見ませんか?

 振り返りのタイミングは、金曜の夕方か月曜の朝がいいそうですよ。私もやってみようと思います。

 最後に、全体を図として、まとめたものを載せておきます。

おわりに

 今回は、振り返りの方法について書きましたが、いかがだったでしょうか?自己肯定感が客観的な振り返りには不可欠なため、心の準備の部分が分量も多くなってしまいました。(苦笑)

 成果や方法は見えやすいため、どうしても行動に目が言ってしまいます。そのため、どうしても振り返りに焦点が当たらないのですが、結果の”質”を問うことは、行動の質を考えることにもなります。せっかくの行動からの成長を大きくするためにも、振り返りは、とても大事なものになるのではないでしょうか?

 今回紹介した本は、他にも目標を立てる技術や、行動を継続する技術について書かれています。1万5000件のデータに基づいたものですので、効果のあるものだと考えられます。興味のある方は、手にとってはいかがでしょうか?

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ではでは。