話題のVR、今後はどうなるか?
- 2020.08.01
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はじめに
こんにちは。
今回は『VRビジネスの衝撃 「仮想世界」が巨大マネーを生む(新 清士)』を読んだので、その内容についてまとめていく。
まず、この本を買ったきっかけは、世の中的にVRはとても注目されている分野で、どのようなビジネスがあるのかを知るために購入した。しかし、『VRビジネスの衝撃』というタイトルだが、そこまでインパクトのあるVRビジネスを紹介されているわけではなかった。
むしろ、VRを開発したオキュラスの話や、今後VRの業界が伸びるだろうという筆者の意見が書かれていた。そのため、今回のまとめでも、VRとは現在どういうもので、今後どのように変化して行くのかについてまとめた。
そもそも、VRって?
VRには種類が3つある。1つ目がVR(Virtual Reality)で、電子デバイス等で仮想の現実感を作る技術。2つ目がAR(Adaptive Reality)で、現実の世界に電子デバイス等で作られた現実感を付加する技術。そして3つ目が、現実の物と区別がつかない電子デバイス等で作られた物を作る技術のことである。
具体的な例は以下。
- VR: 360度カメラで撮った動画を見る
- AR: 現実の人や物などを見た際に説明が出る
- MR: 離れた場所にいる人と、まるで実際に対面しているかのように会話をする
現在はVRが広まっている途中だが、今後はAR、MRが出来上がり、世の中に広まっていくと考えられている。
日本と欧米のVRの違い
実は日本と欧米のVRの認識は違う。欧米ではVRとは現実を拡張するもので、あくまで目指すのは現実らしさである。しかし、日本ではVRを、現実的でない仮想のものに現実感を与えることとしている。これはVRを仮想現実と訳していることからもわかる。”Vurtualは現実として扱えるもの”という意味だが、日本語の仮想とはあくまで”仮定しての想像”で実際の現実と異なっていても良いのである。そのため、日本ではよくカトゥーンキャラクターをVRに出現させるのに用いるが、欧米では現実の延長にVRを使うといった違いが起きている。
VRが普及する2つの根拠
今後VRが世の中には浸透して行く理由として、以下の2つがあげられる。
- 圧倒的な実在感と現実感
VRには、TVなどの他のメディアに比べて、実在感と現実感を強く感じることができる。360度の画像の中に入り込み、頭や目の向きなどを変えることで周りを見渡せることで、あたかもその場に自身が実在しているかのように感じることができる。また、自身の行動によって、VRの中の物やキャラクターに対して働きかける(ゲームのインタラクティブ性)により、まるでそれが現実であるかのように感じれる。 - VRコンテンツの作成が容易になった。
物理エンジンなどのようなゲームエンジンの低価格化により、安価に手軽にVRコンテンツを作成できるようになった。そのため、VRゲームなど作るときには、そのゲームの仕組みを作ることに注力できるようになった。
VR普及の課題
とはいえ、急速にVRが広まるには解決すべき課題もある。それが以下の2つだ。
- 一度に楽しめる人が少ない。
展示会でVRブースを設けても、1度に多くの人がVRを楽しむことができない以上、多くの人に上に述べた圧倒的な実在感と現実感を感じてもらうことができない。 - VRで得た体験をシェアしにくい。
VRで得た体験を、画像や動画のように人に伝えることができないので、人から人に経験を伝えることができない。
VRが普及した後はどうなるか
VRでは、動画や写真と違って、他人に現実感がある体験を提供できる。そのため、VRが十分に普及した世の中では、体験が過剰な世の中が出てくるだろう。
そのときに大事になってくるのが、人との繋がりである。他人と同時に体験した、ということが大事になるのである。そのためか、VRを開発したオキュラスやフェイスブックは、ソーシャルVRと呼ばれる、人と人とを繋ぐVRを重要な戦略としている。
おわりに
さて、今回はVRについて書かれた本についてまとめたが、いかがだっただろうか。少しずつVRを体験できる物が世の中に出てきているので、一度も体験したことがない、という方は是非やって見てほしい。ただの平面の動画の拡張でないことと、実在感を強烈に感じることができるだろう。
ではでは。
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