日本に電柱って何本?

日本に電柱って何本?

3578万。

はじめに

こんにちは!
エッセーです。

 唐突ですが、冒頭の数字は、日本にある電柱の数です。

 2016年の国土交通省のデータなので、現在はもう少し増えています。毎年7万本ほど増えるそうなので、単純計算3578万+28万本=3606万本。日本の総人口が1.2億人なので、だいたい3人に1本の電柱があります。

 こんなにも電柱ってあるんですね。

 「なぜこんなことを調べたの? 」と思いますよね?本で電柱のことについて読んだので、電柱のことについて調べてみたからです。

 今回の記事で参考にした本は戸谷次延著『カラー図解で一番やさしい! 電気のことがわかる事典』です。電気や電池の基本から、発電所、電柱、エアコンや携帯電話などの身近な電気、さらにはリニアモーターカーなどの未来の技術について書かれています。興味のある方は手にとってみてはいかがでしょうか。

電柱の形、覚えてますか?

 電柱って、発電所から家庭や会社に電気を送るための電線を支える柱で、たまに雀とかがとまってますよね(冬場によくとまっているから、電線が温かいのかな?)。こんなにもある電柱なら、きっと誰でも形を思い出せるのではないでしょうか?

こんな感じ?

  これは外灯ですね

 こんな感じ?

大体、こんなイメージではないですかね?

 もっと詳しく見てみると、このような形をしています。

(引用:おとなも学べる!教えて!かんでん「電柱のナゾ!?」(関西電力))

 意識して見ないとわからないですが、実は電柱には両腕で抱えられるドラム缶のようなものがあります。変圧器と書かれている部分です。これは何に使うのでしょうか?

あまり知られていない(?)電柱のドラム缶

 電気の強さは電流と電圧で表す、というのは学校で習ったと思います。実は電気は、電圧を高くして送ることで、送電効率が良くなります。つまり、電気に勢いをつけることで、発電所で作った電気を減らさないように家庭などに送れるのです。

 発電所から送られてくる電圧はとても強い。家庭の電源は100Vか200Vですが、発電所から家庭まで6600Vの電圧で電気を送っています。関西電力の図の中の「高圧配電線」と書かれている電線にこの電気が流れています。こんなものをそのまま家庭のプラグにつないだら、すべての家電が壊れてしまいます。

 そうならないように電圧を100Vか200Vにするのが、電柱にあるドラム缶なのです。正確な名前は「柱上変圧器」です。柱の上にある、電圧を変える機器ですね。わかりやすい。

 柱上変圧器で家庭用の電圧に落としたものを、関西電力の図の中の「低圧配電線」に流して、各家庭に届けています。すべての電柱に柱上変圧器があるわけではないですが、探してみると簡単に見つかるので、よかったら探してみてくださいね。

おわりに

 このように、身近なものでも、すごい工夫がされています。無駄な電気のロスを少なくして各家庭の電気代を少しでも下げよう、エネルギーを大事にして地球のためになることをしよう。そんな工夫の結果、町中でも6600Vの高圧電流を流しつつ、各家庭には適切な電圧の電気を送れるようにしているのです。技術ってすごいですね。

 今度町中を歩くときは、「電柱、邪魔だなあ」とか思わずに、一度よく形を見てあげてください。技術があふれる世の中、様々な工夫があふれています。色んな所に目をつけてみて、「これってなんだろう?」と気になるものがあったら、きっとそれは、影で私達を支えてくれている技術かもしれません。

 今回はこの辺で。

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 ではでは。