【書感】稲垣 栄洋著『生き物の死にざま』
- 2020.08.16
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はじめに
こんにちは!
エッセーです。
今回は稲垣 栄洋著『生き物の死にざま』を読んだ感想を書いていこうと思います。
この本は、虫や魚、哺乳類など、様々な生物の一生と死に様について書かれた本です。本来の生物としての生きて死ぬ様の理解ができるとともに、その生き物に対して思いを馳せる事ができる文体になっています。中には人によって生活が大きく変わってしまった生物も取り上げられていますので、今回のブログでは、そこで区切っていくつかれいを紹介しようと思います。
本来の生物の生き様を紹介した例
本書で取り上げられているもので、本来の生物の生き様を紹介したものの例はセミです。ご存知の通り、セミは死ぬと仰向けになって死にます。この原因や、その状態に思いを馳せ、「一体セミは死ぬ時に何をみて、何を思うのだろうか?」と考えさせられる内容になっています。
人によって生活が大きく変わった動物の例
また、人によって生活が大きく変わってしまったものとしては、シャケやオオカミ、ウミガメなどが挙げられます。どれも、人々が自然に及ぼした影響の大きさと罪深さを感じる内容になっていました。
特に私は、シャケの話で決死の覚悟で挑む里帰りが、人の漁業やダムなどによってとんでも無く難しいものになっていることを知り、人は知らず知らずのうちに、他人(というか動物)の人生を種族レベルで狂わせているのだなと虚しくなりました。
本書を通して感じたこと
「知らない限り、思いを馳せることはできない。
いろいろな生き方をしている生き物に対してもそうなのだから、
いろいろな考え方をしている人がいる世の中では、
様々な立場の意見に触れる事が大事なのかもしれない。」
そんなことを感じさせてくれる本でした。
優しくなるために、様々な立場の意見を知ろうと思います。
おわりに
本書では、生物の意外な一面や、知らなかった事実について色々と知れ、買って良かったと思います。やっぱり生物の本って面白い!植物も動物も、書籍の内容は取っても面白いものが多いですね。今後も定期的に取り上げていこうと思います。
ではでは。
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