上手に自分の心と付き合う仏教の方法
- 2020.08.15
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はじめに
こんにちは!
エッセーです。
あなたは、日々の生活の中で、不快感を感じることはありますか?それを解消する方法が仏教にあると言ったら、怪しく感じますか?
今回は、実生活に役立つ仏教の心の使い方について紹介していきます。
私自身は無宗教なのですが、個人的に仏教は好きです。特に、ブッダの考え方は、合理的に幸福を追求する考え方なので、興味のある方は、調べてみてください。
今回のブログで参考にした本の草薙龍瞬著『これも修行のうち。 実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活』も、そんなブッダの考え方をもとにして書かれた本です。日常生活の中でできる、心を安らげる「プチ修行」が50種類紹介されています。(中にはコンビニでできるものもある!!?)
仏教における5つの心
仏教では、生命の本質は心・体・関係性の3つからなるとしています。この心は、以下の5つで構成されます。
- 意識 : 他の4つの心の反応の源
- 感覚 : 五感で感じる反応
- 感情 : 快、不快などに分類される反応
- 思考 : 計画をた照ることなど、脳で行う活動
- 意欲 : 「~~したい」といった行動の動機
意識を源として、4つの心の反応が現れ、時として不快な刺激を感じたり(感覚)、ストレスを感じたり(感情)、頭がもやもやしたり(思考)、やる気が起きなかったり(意欲)します。
特に仏教では、感情の不快を抑え、快も程々にすることを目指しています。これは、快を求めすぎる心が不快を生み出すためです。この不快の感情をいかに小さくするのかは、本書に譲るとし、今回は、心の不快な反応の解消方法について紹介していきます。
心の不快な反応を無くす心の使い方
さて、4つの心の不快に反応に対してかるく紹介しました。それらを解決する方法はずばり、「他の心反応に意識を向ける事」です。日常生活で例えると、仕事のストレス(感情)を、美味しい食べものを食べる事(感覚)で解消する、などです。
本書の中に具体例がありましたので、引用します。
○最近、ストレスが溜まっている
〈考え方〉これは不快な〝感情〟が続いている状態だ。とすれば意識を〝感覚〟に向けかえて、感情をリセットしよう。食べようか、音楽を聴こうか、週末に旅に出ようか。○アタマがモヤモヤする。考えがまとまらない
〈考え方〉これはムダな〝思考〟が溜まった状態だ。となると、意識の先を〝感覚〟に切り替えて、思考を解消しよう。ひと休みして、散歩にでも出るか──。○近ごろ元気が出ない。ヤル気が湧かない
草薙龍瞬著『これも修行のうち。 実践!あらゆる悩みに「反応しない」生活』
〈考え方〉これは〝意欲〟が減退している状態だから、喜びの〝感情〟を上げるようにしよう。好きなことをやれという合図だな。
上記のように、うまく、他の心の反応に自身の意識を向ける事で、うまく不快な状況から抜け出す事ができます。
今回の内容を生活に活用するポイント
イライラしたり、モヤモヤしたりしたときは、
- 自分が感じている心の反応が、感覚、感情、思考、意欲のどれなのかを確認しよう
- 自分が感じている心の反応以外のものに意識を向けてみよう
- 特に有効なものは感覚です。自身の体が感じているものそのものに意識を向けてみよう
おわりに
今回は、仏教の考え方を用いた、不快な状況をうまく抜け出す方法を書きましたが、いかがだったでしょうか。基本的には、
- 心には複数の状態がある。
- どれかの心に集中すれば、他に向く意識を減らせる。
- その結果、よくない心の状況から抜け出せる
と考える事ができそうです。
特に感覚の部分は、基本的に良し悪しが無いのと(自分が感じている感覚がただの現実なため)、他の心の上流に位置しているようなので、感覚に意識を向けるのが良いみたいです。
この本には、具体的にどうやって感覚に意識を向けるかの方法がたくさん載っています。興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
ではでは。
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